福岡の理科実験塾:エジソン少年理数工房 

エジソン少年理数工房・責任者小松のひと言日記です。
音実験:音は真空を伝わるか


フラスコを使ってのありふれた実験です。

噴出する蒸気の勢いでフラスコ内の空気を追い出し、
目に見えない蒸気で一杯になったフラスコを冷やして
真空にしたフラスコの中で、
ふるえる鈴が聞こえるのかどうか?
を確認する実験です。

この実験でショッキングなことが起こります。

フラスコに冷水をかけ、
少しでも早く真空状態にしようとしたところ、
なんとフラスコの水が沸騰するのです。

「冷やすと沸騰する何だこれは!」

7,8年前はじめて目にした光景には
びっくりさせられました。

カラクリは次の通りです。

一時的に冷やされたフラスコ内の蒸気は
一部分水に戻りその分、気圧がさがります。

追ってガラス及び水が持っていた潜熱が復活し
下がった気圧の元で、かなり低い温度ででも
再び沸騰が始まるのです。

友人、知人にこの現象を送ったところ、
先にあげたカラクリ説明を元に
「潜熱/小野(初代 発明クラブ会長」
「バランスの崩れ/門田(氷河探索)」
などの返事が返ってきました。

知ってた人にとっては当たり前の現象だったのですね。



作成日時2019/10/03 13:56:34